行政書士佐藤洋文事務所

おはようございます。
行政書士の佐藤です。

運転中に強い眠気を感じることはありませんか?
近年注目されている病気に睡眠時無呼吸症候群(SAS)があります。
居眠り運転や漫然運転の原因になるとされており、自動車運転手であれば特に早期の治療が必要になります。

私の仕事関係者の中に睡眠時無呼吸症候群の治療をされている男性の方がいらっしゃたのでいろいろお話伺いました。
ブログ掲載ついてはご承諾いただいております。

・治療を開始したのは何歳の頃ですか?

当時39歳でした。

・睡眠時無呼吸症候群だと気づいたのはなぜですか?

昼間の仕事中にパソコンに向かっているときや会議中に寝落ちすることが多くなりました。
しかも一瞬で気絶するように。
ちゃんと寝ているはずなのにそのような日が続きました。
家族からは寝ているときに呼吸が止まっていることやいびきをかいていることを指摘されました。
そんな時、本屋でたまたま睡眠時無呼吸症候群についての本を見つけたのがきっかけです。

・病院にはすぐ行かれたんですか?

ネットで調べたところ、家の近くに睡眠外来専門のクリニックがあることを知り、行ってみることに。
まずはスクリーニング検査という簡易検査を行いました。
その結果が良くなったため検査入院となりました。
体中に心電図検査のときのような吸盤のついた管を10カ所以上つけたまま一泊しました。
その1週間後に結果を聞きにいきました。

・その結果はどうだったんですか?

医師からは、「あなたは重症です」と。
1時間に90回くらい息が止まっていました。
さらに一晩で90秒ほど息をしていない時間が何回もありました。
これでは酸素が身体に入っていかない。
寝ているときに何回も100m走をしているのと同じ状態になっていたんです。

・なにが原因だったのですか?

学生の時から体重が10kg以上増加したことにより、喉の周りに脂肪がついて気道が狭くなったのが原因です。
さらに身体的特徴として舌が大きいのと気道がもともと狭かったんです。
そのこともあり気道が塞がりやすいということでした。
もう睡眠時無呼吸症候群まっしぐらでした。

・どんな治療をされていますか?

現在はCIPAP(シーパップ)治療を行っています。
医療機器を病院からレンタルして在宅治療です。
寝ているときは機器から管に繋がったマスクを鼻に装着します。
もし寝ているときに呼吸が止まれば、機器がそれを検知して鼻の穴に強い風を送り込みます。
最初はそれが苦しかったけれど今は慣れました。
寝ているときに口が開くと空気が口からもれるので、サージカルテープも口につけています。

病院にはどれくらい通っていますか?

毎月1回は絶対病院に行かなければいけません。
行かないと病院が電話がかかってきます。
機器についたUSBが睡眠の状態を記録しているのでそれを持っていきます。
何時間装着していたか、呼吸が良好かどうかが記録されています。
特に薬の処方はありません。医師からは体重を減らすようには言われるくらいです。

治療費はどれくらいですか?

保険がきいて1回の診察で4,500円から5,000円程かかります。
もう12年間この治療を続けています。
治療費総額は70万以上にはなっています。
ただ、交通事故を起こしたり、死ぬよりは安いもんです。

改善していますか?

機器を付けるようになってから間違いなく改善しています。
最近はお酒もやめたのでより眠りの質も良くなっていると思います。

小ネタありますか?

旅行の際にも機器は必ずもっていきます。たいして重くはありません。
旅先で機器を入れたバックを持った人を見つけたら、「お、仲間がいるな」と思います(笑)

(インタビュー終了)

なかなか睡眠時無呼吸症候群の方にお話しを聞ける機会はないので貴重なお話でした。
ありがとうございました!
気になる方はまずはスクリーニング検査だけでもやってみてはいかがでしょうか?